藍染工芸館

以前に「晴海ヶ丘通信」の取材と撮影でお邪魔した、徳島市にある「藍染工芸館」さんをご紹介します。藍染師・香川卓美氏が創立した施設で、藍染製品の展示販売と藍染体験を行っています。館内には着物や財布、のれんや小物など藍染作品約400点が展示されており、工場見学や藍染教室も実施されています。本物の藍染商品を購入できる人気施設です。藍染の着物藍染工芸館 藍染めはその昔、藩の財政を支えた徳島の伝統産業で、今なお大切に受け継がれています。俵禄高25万石の阿波藩は、藍の収益により50万石の実力を持っていたとか…。阿波藍が全国的に普及したのは、藩祖、蜂須賀家政が藍の栽培を奨励保護したことがきっかけだと言われています。藍染工芸館その当時、吉野川流域は毎年何度かの洪水にみまわれており米作りには適していませんでした。ただ吉野川の氾濫が流域に肥沃な土壌を運んだため、その土質が藍の栽培に適していました。洪水の季節より前に収穫できる藍作りは農民たちにとっても都合がよく藩政の手厚い保護と藍商人の活躍により、阿波藍は隆盛を極めて行きました。藍染工芸館「藍染工芸館」では着物・浴衣・シャツ・ストールや手作り石けんなど、藍を使った多彩な商品が購入できます。また藍染工場が併設していて、手軽に楽しめる藍染体験教室も人気。たとえばハンカチの場合、材料込みで1,000円(要予約)です。下の写真は藍染体験のための、絞り染めの色々なパターンを解説したマニュアルです。初心者でも手軽に体験できます。藍染の図案手作り石けんまたオーダーで藍染をしてくれるサービスも。綿・絹・麻などの天然素材に限りますが、衣料品やアートフラワー用布、刺し子用糸などを藍染してくれます。
料金は重さと染める素材によって変わります。
●ブラウス、シャツ、デニムなど衣料品は500gまで 5,000円
(500g以上は100gごとに1,000円増し)。
●布は1㎡・100gまで1,000円
(100g以上は50gごとに500円増し)
白い生地以外でも染める事は可能ですが、どんな色が出るかは染めてみないとわかりません。またウールは材質により縮む場合があります。ポリエステル・ナイロン等の化学繊維は染まりません。藍染工芸館

「晴海ヶ丘」ご見学がてらに足を伸ばしてみませんか?
「藍染工芸館」へは鳴門ICから約11.5km、「晴海ヶ丘」から約35kmです。藍染工芸館藍染工芸館(鳴門ICから約11.5km)
徳島市応神町東貞方字西川渕81-1
☎088-641-3181